2024. 11. 30
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第2回連続公開講演会「AIと信仰・宗教・思想」
【全4回】連続公開講演会「AIと信仰・宗教・思想」開催趣旨はこちら
講 師:冲永 宜司氏(帝京科学大学学長、同大学理事長)
テーマ:AIであるとはどのようなことか
要 旨:要旨はこちら
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◆開催日:2024年11月30日
◆方 式:YouTubeライブ配信(オンライン)
講演内容は「東洋学術研究」に掲載予定
講演では、AIと人間の関係性について哲学的・宗教的な観点から考察を深め、「AIとは単なる機能的存在ではなく、人間のような『主体』や『内面性』を持ち得る可能性がある」という問題提起を行った。これは、従来の技術的な理解の枠組みを超えて、生命や意識の本質に迫る探究であると指摘。そして、テクノロジーの進歩が人間の存在や生命についての理解を根本から変えていく可能性を論じ、特に意識のアップロードや不死の問題など、生命の本質に関わる新しい課題について宗教的・倫理的な考察を展開。このような技術革新は、人間存在の根源的な変容をもたらす可能性があると述べた。さらに、信仰・宗教の立場から、科学技術の発展によって問い直される人間の尊厳や生命の価値について深く掘り下げ、AIの発展が加速する現代において、むしろ人間の精神性がより重要性を増してくると論じた。このような哲学的考察を通じて、科学技術と人間精神の調和的な発展の重要性を訴えた。