特別公開講演会

◆講師:韋立新 博士(広東外語外貿大学教授、同大学池田思想研究所所長)
◆開催日:2015年8月6日
◆会場:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター(東京・新宿)

講演内容は「東洋学術研究」に掲載

 韋立新博士は、暨南大学中外関係史専攻博士課程修了し、博士(歴史学)を取得。中日仏教文化、日本仏教思想史を専門とし、広東外語外貿大学東亜研究センター主任教授、中華日本哲学会副会長、中国日本史学会古代史専門委員会会長等を務める。さらに、2009年に同大学に発足した池田思想研究所の初代所長として、東洋哲学研究所・創立者である池田SGI会長の思想・哲学に関する論考を発表するなどの活動を続けている。

 講演会で博士は、中国の学術界において、この10年にわたって、SGI会長の思想・哲学に関する研究やシンポジウムが盛んに行われてきた事実に言及。その理由の一つとして、周恩来が語った「水を飲むとき、井戸を掘った人を忘れてはならない」との言葉を通し、中日関係が最も厳しい時代にSGI会長が訴えた「中日国交正常化提言」への深い敬意があると強調するとともに、その歴史的意義を述べた。

 博士は、SGI会長の哲学が中国における調和社会の構築や文化建設をする上で模範とするべき哲学であり、中国が目指す最大の目標であると述べ、「生命の尊厳を守り、人々を尊重する池田思想は、今後必ず賛同を得ていくに違いありません」と語った。

 また、SGI会長が発するメッセージが「法華経の智慧から、現代社会の直面するさまざまな問題群への解決を求める東洋の智慧の結晶である」とし、こうした潮流の中から、中国学術界における池田思想研究が広がりを見せていると力説した。 

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