特別公開講演会

◆講師:カルロス・マヌエル・ルア院長(アルゼンチン サルバドル大学東洋学学院院長)
◆開催日:2015年10月12日
◆会場:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター(東京・新宿区)

講演内容は「東洋学術研究」に掲載

 
 カルロス・マヌエル・ルア院長は、サルバドル大学卒業後、アルゼンチン・カトリック大学にて修士号取得(生命倫理学)。サルバドル大学イスマエル・キレス神父学院院長等を歴任している。

 講演では昨年9月、サルバドル大学において東洋哲学研究所が企画・制作する「法華経――平和と共生のメッセージ」展が開催されたことに触れ、「東洋学を学び、教える私にとって、仏教の思想と深淵な教えに触れる貴重な機会となりました。特に、多くの言語で翻訳された法華経写本の数々を観賞する機会を得て、膨大な経典群のなかにあって、法華経がどのような流伝の歴史を辿ったのかを知ることができました」と感想を述べた。

 さらに「法華経には、時代が移り変わっても、失われない力があります。生命には無限の可能性がある。そして、全ての生命に仏性という最高の境涯がある事を教え、今いる場所で最大の力を発揮することを教えた経典です」と強調。自然の脅威などさまざまな人類的課題がある現代世界にあって、池田SGI会長は人間を根本としながら〝法華経の智慧〟によって諸問題を乗り越えていくことを教える存在であると語った。

 最後に、「世界平和の実現といっても、それは一人ひとりの日常のなかの小さな努力から始まると思います。法華経の最も重要な精神は、私たちが人々の幸福のために具体的な行動をすることを教えた点にあるのです」と指摘した。

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