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世界17カ国・地域の累計鑑賞者数が100万人を達成 「法華経――平和と共生のメッセージ」展
マレーシア・ジョホールバルのSGIアジア文化教育センター(ACEC)で開催中の「法華経――平和と共生のメッセージ」展で11月3日、これまで実施してきた法華経展の世界17カ国・地域での累計鑑賞者数が100万人に到達した。
創立者・池田SGI会長とロシア科学アカデミー東洋学研究所(現・東洋古文書研究所)のユーリ・ペトロシャン所長との友誼を淵源とする法華経展は、2006年に「法華経――平和と共生のメッセージ」展として香港からスタートした。法華経に脈打つ精神を過去の遺産とするのではなく、現代に生きる経典として蘇らせることを目的とした法華経展は、これまで仏教発祥の地であるインド・ネパールや、香港・台湾・韓国等の東アジア、イスラーム文化圏のマレーシア、インドネシアなどの東南アジアをはじめ、ヨーロッパ、南米で開催。仏教の一つの経典をテーマに国内外を巡回し、これほどの鑑賞者を数えた展示会は他に例がない。
3日に行った累計鑑賞者数100万人イベントでは、100万人目となった鑑賞者への記念品贈呈、祝賀ダンス披露の後、マレーシア創価学会(SGM)の許錫輝理事長、東洋哲学研究所の田中亮平所長が挨拶(ビデオメッセージ)した。また、敦煌研究院の趙声良党委書記(前院長)、ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所のイリーナ・ポポワ所長、イスラーム思想・文明研究所(ISTAC)のアブデルアジズ・ベルグート所長、マレーシア国際イスラーム大学前学長のタン・スリ・ダト・ズルキフリ・アブドゥル・ラザク名誉教授から100万人を祝賀するビデオメッセージも寄せられた(別掲)。同展は12月29日まで開催する(入場無料。月曜休館)。
なお、東洋哲学研究所の最新情報やお知らせは公式Instagramにて公開・発信している。アクセスはこちらから。
【100万人祝賀メッセージの要旨】
<敦煌研究院 趙声良党委書記(前院長)>
東洋哲学研究所は長年にわたって世界平和事業の推進に尽力されるとともに、人と人との間の心の通じ合いを促進されて参りました。「法華経」は大乗仏教最古の経典の一つとして、千年以上にわたって「平等」「智慧」「慈悲」の思想もって、アジアの諸国に広範なる影響を与えて参りました。
東洋哲学研究所は『法華経』思想をテーマに、豊富なる「法華経」の文献資料、各ジャンルの文物並びに敦煌壁画(複製品)等を初めとする画像資料を通じ、内容が豊富かつ主題が鮮明で観賞価値に富んだ「法華経展――平和と共生のメッセージ」展を企画され、仏教の主張する「平等」と「共生」の思想を全面的に示しておられました。こうした展覧のお蔭で、法華思想は絶えず善良なる考えを追求し、戦争に反対し、平和へと向かうよう益々多くの人々を鼓舞し続けております。長年にわたって、敦煌研究院と貴研究所は良好なる協力関係を維持しております。敦煌研究院が「法華経展」の為に関連資料を提供させて頂くことで、展示の順調なる進行に助力することが出きておりますことを、私どもは深く光栄に感じております。
池田大作先生並びに創価学会、東洋哲学研究所は、敦煌研究院の文物の保護及び研究に対し、絶大なる関心と支持とを与えることで、中日の友好と文化交流の発展に多大なる貢献をなされました。今後とも、私どもは双方の学術文化面における交流をより一歩深化させ、引き続き法華経展の開催を支持し、ともどもに国際平和と人類文化の発展を推進して参ります。法華経展の世界各地のおける展覧が持続され続けるだけでなく、絶えざる成功を収め、平和の声をあまねく世界に伝えられますよう、お祈り申し上げます。
<ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所 イリーナ・ポポワ所長>
本展は、2006年に東洋哲学研究所が開始した法華経シリーズの一環として開催されるものです。私どもと東洋哲学研究所との実り多い協力関係は1996年11月に始まりました。 その最初が、本展の前身となる1998年11月に開催された「法華経とシルクロード」展であったことを誇りに思っています。
その後、当研究所のコレクションから、14言語による仏教関連の写本や版本の複製品および実物が展示されました。 これらの主要なテーマは常に、最も影響力があり崇拝される大乗仏教経典の一つである法華経であったのです。法華経は、常に平和を志向し、異なる民族の世界を理解するための鍵となるものです。そのため、この経典は多くの言語に翻訳されました。その中には現在も使用されている言語もあれば、既に消滅した言語もあります。しかし、失われた言語による経典は今なお生き続けており、このことは法華経の不滅の価値を証明しています。この展示会が大きな成功を収め、仏教文化、古代の文書、そしてアジアの歴史に関心を持つ多くの鑑賞者を魅了することを確信しております。
<イスラーム思想・文明研究所(ISTAC) アブデルアジズ・ベルグート所長>
異なる文化や文明を持つ人々の間の平和と調和的共生のメッセージを広め、推進する素晴らしい取り組みに対し、心より御礼申し上げ、お祝い申し上げます。ISTACとして、東洋哲学研究所とこの展示会で協力し、平和と共生の価値を広めることができることは、大きな栄誉です。100万人の参加者を達成したことは、法華経の哲学と教えが示す平和と共生が大きな成功を収めていることを示す素晴らしい指標です。今後さらに何百万人もの人々がこの平和と共生のメッセージに賛同されることを願い、皆様の今後のさらなる成功をお祈りしております。
<マレーシア国際イスラーム大学 タン・スリ・ダト・ズルキフリ・アブドゥル・ラザク名誉教授>
これは本当に素晴らしい展覧会です。一日でたくさんのことを学ぶことができます。そして、100万人という鑑賞者数を達成したことは、私たちにとって大きな成果です。多くの人々が法華経の全体的な考えに魅力を感じているということを示しています。また、法華経展のメッセージを広めることで、より多くの人々が法華経について理解を深めることができるでしょう。主催者、特に東洋哲学研究所の皆様に心からお祝いを申し上げます。この展覧会を実現するために、いわば山を動かすような大きな努力をされたと思います。展示を見るという経験をするために、日本や中国に行く必要がないということは素晴らしいことです。