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「法華経――平和と共生のメッセージ」展(韓国・釜山)
韓国・釜山での「法華経――平和と共生のメッセージ」展の開幕式が8月24日、釜山広域市・水営旭日文化会館で行われた。
釜山は同国南東に位置し、首都ソウルに次ぐ第2都市として人口350万人を擁する。日本への仏教伝来の過程で重要な役割を果たした韓国において、大乗仏教経典の法華経は、世界遺産・仏国寺に立つ二仏並座の存在をはじめ、李氏朝鮮時代での信仰の歴史などがあり、重要な経典として位置づけられている。李寿成元首相が実行委員長を務めたソウル展は、13万6000人が鑑賞に訪れ、中央日報やKBSなどが相次いで報道するなど大きな反響を呼んだ。
ソウル展に続き、2都市目の開催となった釜山展は、東洋哲学研究所と韓国・中央日報プラス、韓国SGIが共催。インド文化国際アカデミー、中国・敦煌研究院、ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所の海外機関のほか、韓国国内から文化体育観光部、釜山広域市、駐韓インド大使館、韓国芸術文化団体総連合会、韓国記者協会、国際ペンクラブ韓国本部が後援となった。
展示数は約170点。ソウル展同様、韓国国内の博物館の特別協力により、国宝1点(白紙墨書妙法蓮華経。湖林博物館所蔵)と日本の重要文化財に相当する宝物2点(紺紙銀泥妙法蓮華経、妙法蓮華経巻5-7。国立中央博物館所蔵)の複製を展示。さらに、シンガポール展から公開された敦煌研究院から寄贈された「二仏並座」の模写絵をはじめ、莫高窟85窟の再現が行われるなど、時空を超え、“目で見る法華経”を実現した展示会となった。
開幕式には、開幕式には、中央日報の宋弼鎬副会長をはじめ、韓国・東亜大学の韓錫政総長、韓国芸術文化団体総連合会の河喆鏡会長、国際ペンクラブ韓国本部の孫海鎰理事長などの来賓、韓国SGIの代表メンバーなど100人が出席。盛大にテープカットを行った。訪れた来賓は、次のような声を寄せている。
「文化交流を通じた民衆の連帯を拡げてきた東洋哲学研究所創立者・池田SGI会長の哲学と行動に深く共感します。法華経は、人類が学び、実践しなければならない精神の遺産です」(中央日報・宋弼鎬副会長)
「韓日友好を広げてきた池田SGI会長、そして釜山法華経展開催の為に尽力された関係者の皆様に心から感謝申し上げます」(東亜大学・韓錫政総長)
「対立と分断の広がる現代社会にあって、法華経展は、私たちに生命の尊厳をテーマにしていることで、大きな反響を呼ぶものです。今後も平和と共生の声が社会に響き広がることを期待しています。そして、今回の展示をさらに多くの人々が観覧してほしいと思います」(韓国芸術文化団体総連合会・河喆鏡会長)
同展は会期中、4万8千人を超える鑑賞者が訪れ、大きな反響を呼んだ。
◆主催:東洋哲学研究所、韓国SGI、中央日報プラス
◆企画・制作:東洋哲学研究所
◆後援:ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所、敦煌研究院、インド文化国際アカデミー、文化体育観光部、釜山広域市、駐韓インド大使館、韓国芸術文化団体総連合会、韓国記者協会、国際ペンクラブ韓国本部
◆会場:韓国SGI・水営旭日文化会館(釜山)
◆開催日: 2018年8月24日~10月14日